ホルムアルデヒド試験紙
A1:室内のホルムアルデヒド濃度により、ホルムアルデヒド検出に要する時間が変わってきます。
ホルムアルデヒドの濃度が高い室内では5時間程度で発色しますが、逆にホルムアルデヒド濃度が低い場合には、検出には、最低でも10時間程度を必要とします。
いったん発色すると反応は平衡状態となり、色調はそれ以上濃くなることはありません。
また、同じ場所に置くかぎり数日間は同じ色調を保っています。
したがって検出の際は一晩から24時間程度設置しても構いませんが、短時間のうちに結果を出すための目安として「5〜10時間程度」と考えてください。
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A2:発色したホルムアルデヒド試験紙を、別の部屋(特にホルムアルデヒド濃度の低い部屋)に持ち込むと、数時間後には退色してしまうことがあります。
これは、「発色試薬」と「室内のホルムアルデヒド」との間には平衡関係が成りたっており、異なる環境に移すことでホルムアルデヒドの供給源が絶たれ、平衡のバランスが崩れるためです。
ホルムアルデヒド検出結果の判定は必ずその場で行うことを原則としますが、どうしても場所を変えて判定する必要がある場合(複数の部屋の検出結果を並べて比較する場合など)には、ホルムアルデヒド試験紙を持ち出してから短時間のうちに判定を行ってください。
またどうしても色調結果を残したい場合には、すぐさま写真を撮るなどして保存してください。
(試験紙の判定結果は長期間保存しても意味がありませんのでご留意ください。)
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A3:ホルムアルデヒド試験紙の製品パッケージには、0.08ppm、0.25ppmなどの色調見本が印刷された「比色カード」を添付しておりますので、そのカードを用いればおおまかな濃度の目安をつかむことができます。
ホルムアルデヒドと発色試薬との反応は定量的であり、その色調には濃度との相関があります。
すなわち、室内のホルムアルデヒド濃度が高いと色調は濃く、逆に低いと発色は薄くなります。
(比色カードによる判定はあくまでも目安と考え、明確な濃度を測定する場合には、ホルムアルデヒド検知器FP-30やホルムテクターXP-308Bなどで分析を行なってください。)
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A4:ホルムアルデヒドの室内濃度指針値(0.08ppm)レベルでは明らかな発色を確認できますが、さらに下の
0.05ppm付近"が検出限界となります。
ホルムアルデヒドが、0.05ppmより低い濃度では発色しません。
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A5:ホルムアルデヒド以外に反応する物質はありません。
検知管法やその他の簡易測定機器で妨害を受けやすいとされる「アルデヒド・ケトン類(例えばアセトアルデヒドやアセトンなど)」による干渉影響もありません。
したがってホルムアルデヒド試験紙の発色はホルムアルデヒドの存在を忠実に示すことになります。
室内に存在する化学物質50種による妨害影響の有無を確認しています。
対象物質は以下のとおりです。
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A6:室内のホルムアルデヒドを検出するには、壁や天井、床面などからの直接影響が少なく、通常人が呼吸する高さ(成人の鼻や唇あたりの高さ)にホルムアルデヒド試験紙を置きます。
おおむね部屋の中央付近で、1.2から1.5m位の高さを目安とし、照明器具の“ひも"などにクリップを用いてホルムアルデヒド試験紙を固定すると便利です。
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A7:特に発生源調査を行う場合には、ホルムアルデヒド試験紙をしっかりと固定する必要があり、接着テープを用いると簡便です。
ただしテープの接着剤が「ホルムアルデヒド」を含まないものであるかを確認のうえ使用してください。
最近の市販接着テープにはホルムアルデヒドを含まないものが多いようですが、メーカーに問い合わせるなどして事前に確認しておくことをお薦めします。
また、通気性のある医療用の「サージカルテープ」や、空気を通さない文具用の「メンディングテープ」などを用途に合わせて使い分けると便利です。
単にホルムアルデヒド試験紙を留めるだけであれば、さほどテープの材質を選ぶ必要はありませんが、Q9にて紹介している「建材などに試験紙を直接貼り付ける検出法」ではテープの通気性が問題となります。
この試験を実施する際には、テープの材質にも留意してください(詳しくはQ9を参照)。
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A8:ホルムアルデヒド発生源調査のため室内のさまざまな場所に試験紙を置いても、明瞭な発色の差が見られない場合があります。
これは、室内の空気には流れがあり、長時間の反応でホルムアルデヒド濃度が平均化されてしまうためであり、測定する部屋の大きさや空気の流れなどによって、このような現象が生じることがあります。
このような場合には、「カップ容器」を用いて実験を行うことをお薦めします。
設置場所をカップ容器でフタをすることにより、空気の流れが遮断されるため、周辺空気の影響を受けずに、その場所の濃度(放散量)を反映した検出結果が得られます。
以下に、調査方法の一例を示しますのでご参照ください。
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A9:建材などに試験紙の反応ゾーン(ろ紙を貼り付けた部分)をじかに接触させることで、建材などに含まれるホルムアルデヒドを直接検出することができます。
ホルムアルデヒドの室内調査が進み、最終的に発生源を調査する場合や、日曜大工などに用いる建材を確認しておきたい場合などには、この方法をお試しください。
ホルムアルデヒド試験紙の反応ゾーンを建材などの測定対象に直接接触させ、接着テープ(文具用のメンディングテープなど通気性のないもの)を用いて貼り付けます。
ポイントは反応ゾーンと測定対象とを十分に密着させ、隙間を生じないようにしっかりとホルムアルデヒド試験紙を固定することです。
もし測定対象との間に隙間が生じるようであれば、ホルムアルデヒド試験紙の反応ゾーンのみをハサミで切断し、しっかりとテープで全体を覆うように貼り付けます。
ここで接着性の弱いテープを用いると、時間の経過とともにテープ面が浮いてくることがありますので、より接着力のあるテープを使うようにしてください。
尚、5時間〜10時間後、テープを剥がして色調を確認し、黄色く発色していればホルムアルデヒドが検出されたことを示します。
この方法により、建材などから放散されるホルムアルデヒドを、周辺空気の影響を受けずに効率よく検出することが可能です。
建築基準法の改正などによりF☆☆☆☆(ホルムアルデヒド発散速度0.005mg/m2h以下)の
建築材料が広く普及しつつありますが、本法による検出結果はJIS法やJAS法などで規定されるホルムアルデ ヒドの放散等級試験(デシケータ法や小型チャンバー法)等との相関を示すものではありません。
建材等からのホルムアルデヒド放散量一発数量を正確に把握するためには、JIS法やJAS法などに基づく試験を実施する必要がありますのでご了承ください。
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A10::ホルムアルデヒド試験紙はさまざまな用途に活用されています。
以下に具体的な使用事例を示します。
1)ホルムアルデヒド試験紙で建築・建設現場のエ程管理
例えば内装・塗装などのエ程で、作業終了後に試験紙を1枚設置するようにします。
翌日の作業開始時に、前日に置いた試験紙の発色の有無を確認することで、毎日の作業において、ホルムアルデヒドの発生が無いかどうかを確認できます。
ある時点で発色が見られた場合には、その前日の工程・作業内容を疑ってみることで、原因を特定できます。
2)ホルムアルデヒド試験紙による不動産取引現場での説明用途
住宅の購入者などに対して、引渡時に本試験紙を活用すると大変効果的です。
シックハウスに関するトラブルのひとつに、化学物質の発生原因を特定することの難しさがあります。
ホルムアルデヒドが検出された場合、施工段階に由来するものか、あとがら運び込まれた家具などによる影響なのかを判定するのは非常に難しく、すでに入居してしまった後に室内空気を測定しても、因果関係を明確にすることは困難です。
このような住宅に関するトラブルを未然に防止するために、入居前の引渡時に、お互いが試験紙の発色の無いことを確認しあうことが有効となります。
また住宅展示場やショールームなどでの説明用アイテムとしても有効に活用できます
3)ホルムアルデヒド試験紙をもちいた教育機関での応用例
児童・生徒などの安全に配慮したシックハウス対策を進めるためには、ホルムアルデヒド試験紙は最適な検査ツールであるといえます。
学校内のすべての教室を対象に調査を行うことで、シックハウス対策を講じるべき教室と、安全な教室とを明確に分けることができます。
教室の中央付近、1.2m〜1.5mの高さにホルムアルデヒド試験紙を設置し、8時間以上経過後の試験紙に色調変化がない場合を「陰性」、少しでも色調に変化のある場合を「陽性」と判断
し、陽性の教室については「学校環境衛生の基準」に基づく検査を行うことになります。
この方法は財)日本学校保健会および日本学校薬剤師会により検討が行われ、このほどホルムアルデヒドの簡易検査法として公表された方法です。
詳 しくは『学校保健』第251号(平成16年3月発行)を参照ください。
4)ホルムアルデヒド試験紙をもちいたその他の応用例
住宅を購入した際や、新しい住居に引っ越したり、リフォームした場合に、室内のニオイが気になるなど、漠然とした化学物質への不安を感じることは少なくありません。
このようなときにホルムアルデヒド試験紙で室内空気を調べることで、シックハウスヘの不安を解消できることがあります。
簡単な1枚の試験紙ですが、もしこの試験紙が黄色く発色し、ホルムアルデヒドが検出された場合には、換気を励行してみたり、発生源を調査して対策を講じたり、精密測定を行ってみるなど、なんらかの判断の糸口となる情報を与えてくれます。
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ビル衛生管理用厚生労働大臣認定品
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